上司部下の垣根がなく、フラットであたたかな雰囲気。
部署を超えて、自由にのびのびとアイデアを出し合える

2020年入社(新卒)

営業部営業2課

佐藤 沙彩

2016年入社(新卒)

製造部加工課

灰野 瑞希

2020年入社(新卒)

製造部第二印刷課

井上 竜太

加工、印刷、営業、それぞれの現場で力を尽くす

――まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
灰野
私は製造部加工課でクリアファイルの折・溶着などを担当しています。6台の加工機を扱うチームのリーダーとして、約10名のパートさんを取りまとめており、日々、滞りなく作業が進むよう指示出しやトラブル対応などを行っています。
井上
印刷機のオペレーターをしています。現在は上司、先輩とともに3人1組のチームを組んで、A倍の6色機と呼ばれる大型機を担当。毎日、約1mもあるような大きな紙と格闘しています。印刷している商品は大手出版社の子ども向け学習誌や、ポスター、付録など。キャラクターものや絵本といった繊細な色合わせが必要なものも多く、上司、先輩に、プロの技を教えてもらっているところです。
佐藤
私は営業部で、既存のお客様の対応業務を行っています。お客様のご要望をお聞きして御見積書をお出ししたり、印刷に関するお困りごとに応えたり、お客様と現場のオペレーターとの間に入ってやり取りを行ったり……。お客様に安心して、継続的に仕事をご発注いただけるよう奔走しています。

機械の特徴を把握し、絶妙な調整を行う。
印刷は、まさに職人技!

――それぞれのお仕事について、もう少し詳しく教えてください。灰野さんはパートさんを取りまとめるリーダーとしてクリアファイルの加工に携わっているとのことですが、具体的にどのような商品を加工しているのでしょうか?
灰野

もっとも多いのは、ごく一般的なA4サイズのクリアファイルですね。お菓子などのキャンペーンで配布されるようなおまけ的なものですとか、映画館で前売り券を買うともらえるようなものですとか。ほかに、人気アニメのクリアファイルも数多く扱っています。残念ながら私はアニメにまったく興味がないのですが(笑)、アニメ好きな人にとっては、たまらない職場なんじゃないでしょうか。あとは最近ですと、マスクケースなんかを扱うことも多いですね。こうした商品を、パートさんたちと一緒に、機械を動かしつつ加工しています。

機械を扱っていて大変だなと感じるのが、6台の機械それぞれの特徴を把握して適切に操作しなければならないところ。田中産業の機械は、既存の機械を組み合わせて作り上げた、オリジナルのものが多いんです。ですから、同じ機械であってもそれぞれに違いがあり、調整しなければならない箇所や方法が異なるんですよね。そこが大変なところなのですが、面白いところでもあると感じています。機械それぞれの個性を理解した上でパートさんと情報共有をしたり、トラブルが起こりやすい箇所のチェック体制を厚くするなどして、しっかり対処するよう心掛けています。

――井上さんは、子ども向けの雑誌や絵本の印刷に関わることが多いとのこと。どのような点に難しさややりがいを感じますか?
井上
微妙な色調整が必要な絵本やキャラクターものの印刷は、やはり難しいと感じます。以前、子どもに人気のとあるキャラクターの印刷がとても難しいという話を聞きました。パッと見は全身黒なんだけれど、実は、黒、藍、紅、黄のプロセス4色がすべて使われているそうで。インキの分量を微妙に調整して見本と同じ色を出さなければいけないということでした。私にはまだまだそこまでの調整は難しいのですが、上司は、「もちろんわかる、できる」と。私も早く上司のように、サラッと難しい調整ができるようになりたいなと思っています。
――佐藤さんはいかがでしょう? どんなことを心掛けて営業の仕事をしていらっしゃいますか?
佐藤

いま井上さんがお話されたような難しい案件の場合は、とにかくていねいにお客様からの情報を共有するようにしています。「どこの色を注意してほしい」ですとか「ここは絶対に色を合わせてほしい」とか、そういった重要な指示はブレないよう明確に伝えるようにしていますね。

以前、上司から、「印刷したら負け」という言葉を教わったことがありました。印刷業なのに印刷したら負けとはどういうことだろう?と思ったのですが、よくよく聞いたら、それは「色がイマイチなのにGOを出してはいけないよ」という意味なのだそうで。その言葉から、「早く進めてしまいたい」という誘惑に負けず、仕上がりに責任を持つ、妥協しない、いざとなったら印刷機を止めるぐらいの勇気が必要なのだということを学びました。

上司、部下、パートの垣根がなく、
なんでも気軽に相談できる

――社内の雰囲気や人間関係についてはいかがでしょうか? 印刷業界というと、「職人の世界」「厳しそう」というイメージを持つ方も多いと思いますが……。
灰野
とってもフランクな雰囲気です。私はパートさんとお話することが多いのですが、もう、お母さんですよね(笑)。私のことを娘のように気にかけてくださって、身体の心配などもしてくださる。プライベートな相談や雑談もたくさんしています。もちろん、仕事のときは仕事モードです。一緒に指示書を見ながら率直に意見を言い合いつつ、ミスなく安定的によいものを作るべく協力し合っています。
井上
私は、3人1組のチーム体制ということもあって、基本的に上司や先輩とやり取りをしています。上の人たちは、みなさん、本当にプロフェッショナルだと感じます。経験豊富で、いい意味でのこだわりがあって、知識や技術も十分に備えていらっしゃる。当然、厳しい面もありますが、雑談なんかもよくしますし、話しにくいということはまったくないですね。チームワークよく仕事ができているなと思います。
佐藤
私の上司は、お酒が好きな愉快な方。ミスもフォローしてくださる、とっても優しい先輩です。お客様との接し方や、見積の取り方・出し方、トラブルの対処法など、いつも上司からていねいに教えていただいています。

突然の抜擢や思いがけない
困難を乗り越え、一人前に!

――「一人前になれた!」「田中産業の一員になれた!」と思った瞬間がありましたら教えてください。
灰野
決算発表会で自分の仕事について発表した瞬間、です。社長から直々に、「1年間頑張った社員に、その頑張りを発表してほしい。ぜひ灰野さんにお願いしたい」と声を掛けていただきました。それで、「リーダーになるまでの過程」や「工夫したこと」などを発表したんです。実はいろいろあり頑張らざるを得なかったという事情もあったのですが、とにかく、評価していただけたこと、多少でも貢献できたことが嬉しかったですね。「ああ、会社の一員になれたのだな」「頑張ってよかったな」と思いました。
井上
私は、ちょっとしたトラブルのときのことが印象に残っています。通常は3人で機械を回しているのですが、急遽、先輩とふたりで機械を動かさなければならなくなってしまったことがあって。先輩に「井上、ふたりで回すぞ!」と言われたときは緊張しましたが、どうにか無事にやり切ることができました。最後に先輩から「これだけ回せれば十分だ!」と言ってもらえたときは嬉しかったな。「少しはできるようになったのかな」と思いました。
佐藤
私は、初めて目標金額を与えられたとき、ですね。入社1年目は上司と一緒にお客様を担当するという感じだったのですが、2年目になって、自分ひとりで担当することになり、なおかつ営業として達成すべき売上金額を明確に示されました。このとき初めて「自分の役割ができた」「営業らしくなってきたな」と思いました。

20代~30代の若手も活躍!
ユニークな強みを持つ、働きやすい会社

――最後に、田中産業の意外な魅力について教えてください。就活生へのアドバイスもお願いします!
灰野

入社してみて驚いたのが、若い人が多いということ。印刷業界というとベテランの職人さんが多いというイメージを持つ方もいらっしゃると思うのですが、弊社では、ベテランだけでなく、20代、30代の社員も活躍しています。若手から年配の方、パートの方々まで、頼れる仲間がたくさんいる会社ですので、少しでも気になるようでしたら、気軽に説明会にいらしてくださいね。

学生の皆さんにやっておいてほしいなと思うのが勉強です。社会人になるとまとまった時間を確保するのが難しくなり、業務外の勉強ができなくなってしまいがちです。基本的な礼儀や教養などを学生のうちにしっかり学び身に付けている人は、社会に出たあとも強いと感じます。ぜひ、いまのうちにたくさん学んでください!

井上

私は、思った以上に力仕事が多いことにびっくりしました。入社する前は機械に紙をポンと置いて粛々と機械を動かすというイメージだったのですが、実際は、手で紙を積んだり、動かしたりと、全身を使います。扱う紙も、比較的小さなものから巨大なもの、薄いもの、分厚いものとさまざま。紙だけでなくフィルムなども扱います。おかげで、学生のときに比べちょっとスリムになりました(笑)。身体を動かすのが好きな人にはもってこいの職場だと思います。

就活生へのアドバイスは、「いろんな会社を見ておくといいよ」といったところでしょうか。実は私、田中産業を含め2社しか受けておらず、1カ月で就活を終えてしまったんです。田中産業に入社して非常に満足しているのですが、「せっかくの機会だから、勉強のためにももうちょっと他の会社を見ておけばよかったなあ」と思っています。

佐藤

田中産業の魅力は、独自性にあると思います。クリアファイルに強いところや、社内に製造設備部がありお客様のニーズに合わせて機械を改造できる、メンテナンスなどに柔軟に対応できるところなど、他社にはないユニークな特徴がたくさんあるんですよね。また、明るく綺麗な工場には、あったかいごはんが食べられる食堂や、企業内保育所もあって……。保育所の子どもたちがお散歩している姿をよく見かけるのですが、それだけでほっこりした気持ちに。働く環境も整っていると思います。

そしてなにより人がいいんです。親しみやすく面倒見のいい方ばかりで、とても居心地がいいんですよね。また、スペシャリストの集団で、印刷のことは印刷の現場に、データのことはプリプレスの担当者に聞くなどすれば、たいていのことは教えてもらえるというのも有難いです。印刷に関わることはほぼすべて社内の助けで解決するので、営業としてはとても心強いですね。

仕事に関することは入社してから教えてもらえるので、学生のうちは、ぜひたくさん遊んでおいてください。存分に遊び尽くして、やり残したことのない状態にしておくことをおすすめします。ぜひエネルギーをたっぷりチャージして、社会への一歩を踏み出してくださいね!